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2025.08.23

スポーツマーケティングを学ぶ魅力とは 「分析、課題発見、改善、提案のプロセスを学び、ターゲットへのアプローチ方法を考えることが面白い」大阪体育大学?大仲さん

 大阪体育大学体育学部スポーツマネジメントコースの大仲菜奈さん(4年、大阪?久米田高校)はスポーツマーケティングを学ぶ魅力について「分析方法を学ぶ、課題を見つける、分析する、改善策を考える、提案するといった一連のプロセスを学び、ターゲットに対してどうアプローチするのか考えることが面白い」と語ます。

体育学部スポーツマネジメントコースの大仲菜奈さん(4年、大阪?久米田高校)



大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています

 スポーツマネジメントコースでは、スポーツマネジメント分野で求められる専門知識とビジネススキル(営業力、企画力、マーケティング力、分析力、事業管理?運営力、予算計画?管理力、デジタル活用力)の学びを通して、スポーツを含む多様なビジネスフィールドで活躍できる人材を育成します。
 
 大仲さんは、もともとスポーツビジネスに興味があり、将来はスポーツチームのフロントスタッフになりたいと考えていました。営業、企画、マーケティングの知識を学びながら経験を積み、現場で即戦力として活躍できるようにスポーツマネジメントコースを選びました。
 
 印象に残っている授業はスポーツマーケティングとインターンシップBです。スポーツマーケティングの授業では、既に決定していたインターンシップ先のサッカーJリーグ?ツエーゲン金沢についてリサーチし、自分なりに分析し課題を見つけ、マーケティング施策を10枚のレポートで作成する過程で、マーケティングの基本的な考え方を学んだと語ります。
 
 大仲さんは分析の結果、チームは若い世代の入場者が少ないこと、チームの強みである子育て世代へのアプローチが少ないことが課題と捉えました。若い世代の入場者を増やす施策として、4人以上が来場すると、「推し発見QRコード付きユニフォームTシャツ」をプレゼントする企画を発案しました。QRコードを読み込むと、そのユニフォームの背番号の選手について、写真や動画、成績に加えてオフショットなどが表示されます。
 チームのSNSは閲覧されているものの友人同士での来場比率が少ないことから、若者の特性やニーズを踏まえ、条件付きでグッズ配布を?うことで誘い合ってスタジアムに来場したいと思わせる戦略です。さらに差別化を図るために若者に人気がある「推し活動」につながるような?夫としてQRコードをユニフォームにつけました。

 子育て世代対策としては、石川県は子育て世代にとって住みやすいというデータがあり、チームは家族での来場者数の割合が多いので、その強みを生かすことを考えました。チーム本拠地のゴーゴーカレースタジアム(金沢市)が子供向けの施設も備えていることから、ママ友が共感しあえ、新たな友?を作ることができるコミュニティを形成するための?育て悩み相談会などの企画を考案しました。ママ世代のコミュニティの場を形成し、ツエーゲン?沢のビジョンの?つである「つなぐ」を達成するための戦略とすることが狙いです。実際にチームにこれらの提案をしたところ、データ分析に基づいて根拠があり、実現できると高評価をもらえました。

 
 藤本淳也教授(スポーツマーケティング)のゼミに所属し、スポーツマーケティングやスポーツビジネスを学んでいます。ゼミで学んだ内容で印象に残っていることは、7大学が参加したオリックス?バファローズ主催のマーケティング大会で、大学生がどうやったら球場に来て観戦するかをテーマに球団にプレゼンする内容でした。大仲さんは、大学生が行動を起こす一番のきっかけは友人からの誘いが多いことを分析。誘うターゲットを球場でアルバイトをしている大学生、誘われるターゲットを球場バイト大学生が属するコミュニティと捉え、大学生にとって魅力的な格安チケットと高級ラウンジ利用ができる「バイトdeモ?っとベースボール割」を考案、提案した。「誰が誘い、誰が誘われるのか」ターゲットを明確にしたことが強みで、他大学より明確に球団から良い反応があったと話します。

 大仲さんは高校生のころ、将来の進路について保健体育科教員、スポーツチームのフロントスタッフを考えていましたが、どちらの選択肢も魅力的で捨てがたく感じ、体育教員の免許取得とスポーツビジネスも学べるとの理由で大阪体育大学に入学しました。
 
 クラブは女子軟式野球部に所属しています。幼いころから野球をしたいと考えていて、周囲に女子野球ができる場が無く環境に恵まれていなかったため、高校時代は硬式野球部のマネージャーとして活動しました。その経験がスポーツチームのフロントスタッフに興味を持つきっかけとなりました。さらにマネージャーの先輩が、大阪体育大学で軟式野球部に入部したことを知り、念願の選手として、大学から活動しています。
 大学でのスポーツマネジメントの学びは野球、就職でも大いに役立っているといいます。
 2024年11月に国内で初めて開催され大学、高校の有望選手を集めた「女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN」の試合では、学生委員長として大会運営を取り仕切り、SNSを使用し大会をPRするなど重要な役割を担いました。
 
 卒業後の進路は、独立リーグの徳島インディゴソックスに球団職員として内定しています。徳島インディゴソックスには以前、スポーツマーケティングの知識を更に実践で活かしたいと考え大学のインターンシップとは別に、個人で長期インターンシップに応募していた。大学で学んだ知識と「女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN」や様々なスポーツチームでの現場で学んだ経験がマッチし、他のインターン生からも頼られる存在でした。内定後もリモートで球団の広報活動を担っており、正式に入団した後の仕事のイメージを膨らませています。

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